保護司会では更生保護について皆様にご理解いただけますよう出前講座を承っております。更生保護の成り立ちや保護司のお仕事の話をした後に、質疑応答をさせていただいています。「どういう経緯で保護司になったのか」「保護司になって困ったことや良かったこと」などざっくばらんにお話をさせていただいております。
2021年
8月6日・9日 9月1日・30日 NPO法人さくらんぼ ふれあいサロン
10月26日 三田市更生保護女性会 定例会
11月2日 11月20日 2月11日・14日 3月2日(予定)NPO法人ふくろう高平 ふれあいサロン高平の里
1、更生保護活動は,明治21年に静岡の慈善篤志家の有志が始めました。有井会長が保護司を受けられた平成14年は年間約300万件の犯罪が全国で起こっていたそうです。その後「空き交番の解消」や「防犯カメラの設置」、「更生保護法の制定施行」を経て犯罪は年々大きく減少しています。
2、近年は、我が国の犯罪の減少とともに、保護司が関わる保護観察対象者も減少傾向となっています。しかし、再犯率が増加しており、大きな社会問題になっています。高齢・障がい・貧困・依存症等の複合的な問題を抱えた人が矯正施設から社会に戻ったためと考えられます。
3、私たち保護司も実際に行政や福祉・医療と連携する機会が多くなり、専門的なアプローチなしでは保護司の活動も困難になってきています。病気や依存症、障害について正しい知識を持ち高齢や貧困の方を福祉等につなぐことが必要になっています。
4、私たち保護司は、過ちを悔いて必死に立ち直ろうとしている人たちの葛藤を見ています。過去に犯罪を犯した人が立ち直り自分の家庭を持って幸せに暮らしていることを知っています。そして「支えられてこそ人は立ち直れるのだ」ということを皆様に理解して頂きたいと願っています。
コロナ禍で多くの人がつらい気持ちを抱えている今こそ、身近な人を気遣い、見守り、声をかけていきましょう。
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