「青少年の非行防止と健全育成を目指して」
三田市青少年補導員 小林 孝
「こんばんは、楽しそうやなあ」。
「おっちゃんら、なんやねん、何の関係あるん」と少年たち。「おっちゃんらはな青少年補導員やねん、君らが悪いことに巻き込まれんように見回りしとんね。あまり遅くならんうちに帰りよ」。
街頭補導中のコンビニ前でたむろする七・八人の少年たちとのやり取りの一コマ。
このような少年たちを見掛けなくなって久しい。携帯電話、スマホ、SNSの普及による影響なのだろうか。SNS等によるいじめが叫ばれるこの頃、心配である。
補導員の活動の柱は、「青少年の非行防止と健全育成」である。先述の街頭補導はもちろん非行防止活動である。それでは健全育成活動とはどんなものか。
私たちの班では、あいさつは生活習慣の基本と考え、小学校で月に2回「あいさつ運動」を実施している。
先生方、児童会の委員の子どもと補導員。校門付近で集団登校する児童たちに、「おはようございます」と大きな声で声掛けをする。子どもたちの反応は、大きな声で「おはようございます」と返す子、眠そうに返事をしない子、様々である。
回数を重ねて、3学期くらいになると、みんな声が出るようになるのである。
継続は力なりである。中学生になって街で出会った時、挨拶をすると帰ってくるのである
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