昨年中は、警察行政各般にわたり皆様には御支援を賜りましたことに感謝いたし心より御礼申し上げます。
さて、市内では刑法犯認知件数は年々減少を続けており、統計上は治安は回復しているように思われますが、一方で、市民の意識に目を向けると、子供、女性、高齢者等の弱者が被害者となる犯罪が高い数値を占めていることなどから、治安が良くなったことを実感している市民は多くないのではないかと懸念しております。これらの要因の一つとして、近年、スマートホンの急速な普及、SNSの利用の広がりといった情報技術の進展等を背景に、コミュニケーション手段の変化や対人関係の多様化等を受け、市民の治安に対する不安感は解消していないのではないかと考えています。
こうした課題に対して、市民の安全安心を向上させるためには、「ひょうご防犯ネット」や「さんだ防災・防犯メール」等の媒体を活用し、より多くの市民に対し犯罪抑止のための注意喚起や必要な警戒を促す「参加型犯罪予防」の情報発信が必要であると思っています。
また、三田市において通学路を中心とした防犯カメラの整備を行っていただいておりますが、一方で、ドライプレコーダーについても動く防犯カメラと位置付け、昨年1 0月に三田市・三田警察署・民間事業者と「ながら見守り活動」による連携協定を締結し、ドライブレコーダーの映像の提供を受けるなど、地域における監視性、領域性を高め安心安全の向上に繋がる対策を推進したところであります。
今後も、警察による取締りに加え、三田市保護司会を始め関係機関・団体との連携を強化しより多くの主体がそれぞれの立場から犯罪抑止に関わる仕組みを作り、一人でも多くの市民から「治安が良くなった。」と言われるように官民協働による犯罪抑止のための諸活動を積極的に取組んでいく所存でありますので、引き続き、皆様の御理解と御支援をよろしくお願い申し上げます。
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