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執筆者の写真三田市保護司会

幸福を味わいたい   上中 志津子


「あっ はっ はあー」高平地区のほぼ中央となる下里区の古民家から、大きな笑い声が響きます。平成17年3月に念願であった「高齢者ふれあいサロン高平の里」を有志とともに立ち上げました。月曜日から金曜日まで週5回、地域のボランティアが集まって実施しています。平成30年度に参加いただいた高齢者は述べ2,561名でした。開所から15年間来てくださっている方が5~6名在り、10年以上の利用者が大半です。「高平の里で、大きな声で笑っておしゃべりが出来て、ここがあるから元気でいられる。」「病気で入院しても、早く帰ってサロンへ行きたいからリハビリを頑張ったんやで」など嬉しい声をいっぱい聞かせてくださいます。 

 私は、平成16年3月まで三田市社会福祉協議会に勤務していました。高齢者福祉・障害者福祉・ひとり親家庭児童・生活困窮者等担当しました。

高齢者関係では、三田市老人クラブ連合会の事務局に長く関わらせていただきました。思い出のひとつにゲートボール大会があります。ゲートボールが大盛期で、城山競技場に約1,000人が集まりグランドの端から端までコートが作られました。試合は朝早くから夕方まで一日いっぱいゲートボールを楽しんでおられました。みなさんがお元気で驚きました。

 その頃、デイサービスや福祉施設が少なく、認知症の高齢者や虚弱高齢者を在宅で介護されている家族がほとんどでした。介護者の心身の負担軽減を目的として高齢者が福祉保健センターで楽しく過ごしていただくミニデイサービス前身の立ち上げに関わってきました。

高齢者はボランティアの協力をもらって遊んでもらい、介護者には保健師の介護相談などを行いました。

 令和元年の現在、介護保険制度が定着して、福祉制度は随分変わりました。

まわりを見渡すと、デイサービスの送迎バスや居宅介護サービスの車をよく見ます。

高齢者ふれあいサロン「高平の里」は、高平に住んでいる私たちが出来るだけ元気で地域に住み続けるためのほっとする家なのです。次代もこの家が高平に在り続けることを望みます。

「幸せ」と「幸福」とは違います。「幸せ」は、「あー、幸せだなあ」と自分で幸せを感じる事ができるものですが、「幸福」は他人と一緒に感じるものです。言葉を変えれば「一人で幸福を味わうことはできない」ものです。幸せを感じる事ができるものですが、「幸福」は他人と一緒に感じるものです。言葉を変えれば「一人で幸福を味わうことはできない」ものです。


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