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執筆者の写真三田市保護司会

新たな時代へ向けて  三田市長  森 哲男

 

 皆様には、平素より行政各般にわたり温かいご支援、ご協力を賜り厚く御礼申しあげます。世界中に大きな脅威をもたらした新型コロナウイルス感染症に対しましては、市民や事業者の皆様の多大なご協力により、感染拡大に一定の歯止めができ、5月21日に「三田市非常事態宣言」解除することができました。皆様お一人お一人の取り組みに深く感謝申しあげます。

私たちの生活は、多くの人々の働きによって成り立ち、人と人とがつながることで日々の生活を営んでいます。しかし、今回の感染症の最大の防止策は、人との接触を極力避けることであり、この自分を守る行動が、家族や友人、大切な人たちを守り、そして地域社会を守ることにつながるという基本理念をもって取り組みを進めてきました。

 一方でこの間に、特定の国の人を排除することや、感染者の住所地や行動歴の詮索、医療従事者やその家族を忌避するような気持ちが生じなかったでしょうか。平常時には理性ある言動を取られる方でも、非常時の恐怖心が理性を圧倒し、自分では意識しないままに差別や偏見といった人権侵害を起こしてしまうことがあります。今回の経験を通して、非常時(緊急時)であっても、どれだけ他者への思いやりと寛容性を持って行動できるかを、自分自身に問いかけてみることが重要であると強く感じています。

保護司の皆様には、犯罪や非行をした人に対して定期的に面談を重ね、対象者の事情を細やかに理解することで、再犯を防ぎ立ち直りを助けるとともに、地域の犯罪・非行の予防を図るという大切な活動を担っていただいています。しかしながら、この度の感染症拡大防止対策として「3密の回避」が求められる中、面談を中心とした更生保護活動には大変苦慮されているのではないかと推察いたします。

これからは、新型コロナウイルスと共に生きる「ウィズ(with)コロナ」の時代となります。新たな生活様式を踏まえた更生保護活動が円滑に展開できますよう、市としましても必要な支援に努めてまいりますので、引き続き皆様のご理解とご協力をお願い申しあげます。

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